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夜勤は乳がんのリスクを上げる!?

メラトニンが乳がん治療に用いられる可能性が発表されてきましたが、メラトニンが出やすい「規則正しい生活」と相反する生活をしていると、どうなるか。

 

看護師さんやキャビンアテンダントなど、夜勤をこなしている方々は多いと思います。

しかし、太陽とともに起き、日が沈むとともに入眠へ向かうというサイクルに逆らって夜間に光を浴びたりしていると、ホルモンバランスが乱れ、セロトニンがうまく分泌されなくなることが原因でがんを誘発する恐れもあるのです。

http://www.yukicoco.net/entry/2016/03/30/164409

体内時計の乱れ=乳癌を誘発するひとつの因子

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生体の生理機能は昼夜常に同じ状態を保っているわけではなく、ほぼ1日を周期として変動しています。これを概日リズム(サーカディアン・リズム)といいます。私たちの体の中には体内時計があり、昼夜のサイクルに合わせながら、体の多くの機能に活動と休息のリズムを与えているのです。
ところが昼夜サイクルを無視した生活によって体内時計が乱れると、睡眠障害や倦怠感や胃腸障害などの体調不良を引き起こし、健康を悪化させる原因になります。さらに、乳がんの発生率を高めることも明らかになっています。
夜勤の多い看護師や、国際線の乗務員のように概日リズムが慢性的に乱れやすい職種の人では、他の職業の人に比べて、乳がんの発生率が高いことが報告されています
例えば、乳がんの発生率を検討した疫学研究のメタ解析では、国際線の乗務員では70%、交代制勤務の職種では40%の乳がん発生率の上昇が認められています。(Naturwissenschaften 95: 367-382, 2008)
交代制勤務の仕事に3年間以上就いた50歳以上の女性では、乳がんの発生リスクが4.3倍になるという報告もあります。
世界保健機関(WHO)の付属組織で人間への発がんリスクの評価を専門に行っている国際がん研究機関(IARC)は、2007年に概日リズムを乱す交代制の仕事(shift-work)を、発がん作用の可能性がある(group 2A)と分類して発表しています

http://www.1ginzaclinic.com/topics/018.html

 

交代勤務制の仕事で、3年以上勤めて乳がんリスクが4.3倍にもなる、というのはかなり衝撃的ですね。

WHOの機関が発表しているので信頼性も高いです。

また、免疫細胞には、メラトニン受容体が存在し、メラトニンを受け取ることで活性化され、免疫機能がアップするという報告もあります。

がんのリスクを減らし、日々働き続ける免疫細胞を手助けするためにも、メラトニンをきちんと出してあげる生活を取り入れる必要がありますね。

 

今では、「専業禁止」という大手企業も増え、副業ではなく複業をして自分の生活を守る生き方が広まっていますが、こうした健康上のリスクから考えても、ひとつの仕事にしがみつかないでも良いように、自分で収入減を確保することが必要といえますね。

 

体内時計を壊す仕事をしているうちは、身体を壊すリスクがあるということ。つまり、収入がなくなるのに、莫大な医療費は出て行くというリスクを背負っているということです。

今は大丈夫でも実は崖っぷちのような状況です。

 

守りたい家族や大切な人がいるなら、本当にその仕事を続けるだけしかしないのか?

どの道を選択するかはそれほど考える必要はないですね。

 

メラトニンの抑制が、乳癌以外のがんの発症にも関わっている。

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夜間に光にさらされると、夜間に濃度がピークに達するはずのメラトニン(睡眠に関係するホルモン)の分泌が抑制されてしまう。メラトニンの抑制は概日リズム(サーカディアンリズム)や生殖ホルモンなどを障害するほか、がん発症に影響を及ぼすことが指摘されている。

 Parent氏らは、最低6カ月間、夜間勤務に従事した男性(タクシー運転手、機関士、警備員、消防士、警察官、ライター、医師など)とがん発症の関連を検討した。対象となったのは、1979~85年にカナダのモントリオール州とケベック州で就労していた男性のうち、がんが認められた30~70歳の3,173人(症例群)。これと年齢や住んでいるところが同じでがんを発症していない男性512人を対照群とした。なお、午前1~2時の夜勤を6カ月間以上経験していたのは症例群で25.5%、対照群で14.5%だった。

 症例群のがんの内訳は、肺がん(761人)、結腸がん(439人)、膀胱(ぼうこう)がん(439人)、前立腺がん(400人)、直腸がん(236人)、胃がん(228人)、腎臓がん(158人)、膵臓(すいぞう)がん(94人)、食道がん(91例)、メラノーマ(悪性黒色腫、94人)、非ホジキンリンパ腫(197人)となっている。

http://kenko100.jp/articles/121024000794/#gsc.tab=0

 

やはり、がんを発症している方の中では、夜勤をしていない人よりしている人の発症率が高いのですね。

研究対象が男性なので、乳がんは無いようですが、夜勤によってメラトニンの抑制されることががん発症リスクを高めることはかなり関係が深そうです。

 

以前は、乳がんと前立せんがんのみでメラトニンとの関連が報告されていたようですが、この発表により、7種類のがんでリスクが上昇していることが判明しました。

しかし、目が見えない全盲の方の場合、夜勤をしてもリスク上昇は低かった、と言うことも報告されています。

 解析の結果、夜勤は胃がん、食道がん、腎臓がん、メラノーマを除く7種類のがんリスクと関連することが分かった。夜勤未経験者と比べたリスクは、前立腺がんで2.77倍、非ホジキンリンパ腫で2.31倍、膵臓がんで2.27倍などとなっており、最もリスク上昇が低かった膀胱がんでもリスクは1.74倍に上がっていた。

 一方、夜勤の継続期間(5年未満、5~10年未満、10年以上)や経験した時期(20年以内、21年以上前)に分けた評価では、がんリスクとの関連は認められなかった。

 これまでも夜勤と乳がん、前立腺がんの発症リスクは関連することが報告されていた。今回の結果について、Parent氏らは「乳がん、前立腺がん以外のがんと夜勤の関連を証明した、疫学研究としては新しい成果」と述べている。

 なお、全盲の夜勤者ではがん発症率が低いことが1998年のスウェーデンがん登録研究で明らかになっている(「Epidemiology」1998; 9: 490-494)。

http://kenko100.jp/articles/121024000794/#gsc.tab=0

 

まとめ

健康を維持するために睡眠はあなどれませんね。

目に障害があり、光を感じることが出来ない場合、セロトニンやメラトニンをうまく作り出せないために、不眠症になってしまうケースが多いようです。

しかし、海外ではメラトニンを含むサプリメントが販売されていて、不眠症改善の効果をもたらしているようです。

 

「きのう電気つけたまま寝ちゃったよ~」などというのは良く聞きますが、これががん細胞の増殖を促すような重大なミスであることを自覚すれば、気を付けようと思えるものです。

筆者もよく電気をつけたまま寝ていましたが、そうしている間は疲れがとれず、睡眠時間も短くなっていました。

メラトニン異常は、がん以外にも、メンタルにも悪影響を及ぼし、様々な症状を引き起こします。

メラトニンの分泌異常が不眠や時差ぼけや抑うつ、ストレス、生殖能力、免疫異常やある種のがんの発生と関連している可能性が報告されています。

http://www.1ginzaclinic.com/melatonin-cancer.html

しっかり寝てしっかり起きる。

仕事だから仕方ないから夜勤する、ではなく、大人なら寝る時間くらい、自分の意志でコントロールできるようになりたいものです。

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