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乳がんに第4の治療「温熱療法」

乳がん治療には、抗がん剤やホルモン療法、放射線療法が用いられていますが、副作用の少ない第四の治療法として、温熱療法(ハイパーサーミア)が、今 注目されています。

今回はそんな温熱療法やそのメリットについてご紹介します。

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温熱療法とは?

温熱療法とは、どのようにして体の深部に熱を発生させているのでしょうか?

ハイパーサミアは、ラジオ波などの機械を利用して体を温める治療法です。2つの電極の間に体を挟み、ラジオ波という電磁波を流して、プラスとマイナスの電極を急速に変えると、私たちの細胞自体が自己発熱して温まります。

正常な細胞は熱を加えても、血流によってすぐに熱を逃がすことができますが、癌組織の血管は拡張しないので血流を増やすことができず、正常な細胞よりも高温になりやすいそうです。

一般的に、ハイパーサミアの治療時間は準備も合わせて1時間程度。ラジオ波を当てている部分はその間動かさないように注意します。治療箇所が暑く感じたり、チクチクすることもありますが、耐えられないほどの感覚ではありません。治療中に大量に汗をかくので、運動した後のようにストレス発散できると感じる患者さんも多いそう。飲み物を持参してリラックスしながら治療を受けます。

http://www.easynyu-ganntherapy.net/daitairyouhou/onnetu.html

 

温熱療法には、全身を加温する方法(全身温熱療法)と、がんやその近くを温める方法(局所温熱療法)があります。一般には局所温熱療法が主に行われる方法で、マイクロ波や電磁波を用いた装置で局所を温めます。体の外から加温するのが最も多く行われる方法ですが、その他に食道、直腸、子宮、胆管といった管腔(かんくう:空間のある場所)内に器具を入れて加温する方法や、がん組織の中に数本の電極針を刺し入れて加温する方法が試みられています。がんに対する効果は41℃以上で得られますが、42.5℃以上で特に強くなることが知られています。体の表面に近いがんは目的の温度まで比較的容易に温めることができますが、体の奥深いところにあるがんは、脂肪、空気、骨が邪魔をして十分に温めることが難しい場合が多く、温熱療法の効果が不十分になる可能性があります。

http://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/hyperthermia.html

 

温熱療法紹介動画↓

温熱療法の仕組みや効果を開設している動画です。

https://www.facebook.com/gan3arrow/videos/1724251691162516/

 

乳がんの放射線治療や抗がん剤治療との併用で効果を発揮!

温熱療法は、単独でも利用されますが、一般的には放射線療法や抗がん剤療法との併用が多く取り入れられています。

 乳がんでは、腫瘍部分に集中して温熱をあてる「局所温熱療法」と「放射線療法」とを併用した治療が行われています。

 通常温熱療法ではおおきな電極パッドで体を挟みますが、局所では特別なアームに小さい電極パッドを取り付けます。手間がかかるので、保険適応の忙しい病院だと出来ない場合がほとんどです。

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 放射線療法と併用すると、治療効果が増すだけでなく、荒だの修復機能が高まり、免疫も元気になるので、放射線療法で懸念される副作用を軽減させるという報告もあります。

 

放射線治療と温熱療法の関係性

放射線治療と温熱療法がどのように互いの効果を高め合っているのか?

分かりやすく解説しています。

放射線療法を受けておられる患者様に温熱療法を併用すると、副作用はほとんどなく放射線の治療効果を増強することができます。温熱療法を加えることで、放射線照射によって生じたがん細胞損傷の修復過程を抑えられることが明らかになっています。

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低栄養で血流が乏しく酸素供給の条件の悪い細胞環境下では放射線の効果が届きにくく、ダメージを与えても、がん細胞が修復されてしまいやすいのですが、反対に温熱療法では温度が上昇しやすい環境であるため、高い効果が得られるのです。

このように相補完しあう治療を併用することで、治療効果を確実に高めることができます。

http://www.three-arrow.com/esophagus/detail/post_43.php

 

どうせ治療をするなら、がんを完治させる勢いで!

治療効果は高めたいものですね。

辛い抗がん剤の副作用軽減にも温熱療法はおすすめ!

5-FUなど、乳がんで使われる抗がん剤にも、温熱療法は副作用軽減の効果を発揮します。

温熱療法は抗がん剤と併用しても,抗がん剤の効果を増強させることができます。増感効果が知られている抗がん剤としては、シスプラチン(CDDP)、5-FU、マイトマイシンC、アドリアマイシン、ブレオマイシンなどがあります。さらに、体を温めることによって免疫力が活性化されるといわれています。免疫力が高まると “がん”細胞を自分自身の力だけで排除する働きが高まります。最近では、熱単独の効果やあるいは放射線や抗がん剤の効果を高める効果だけを期待するのではなく、免疫力を高める効果を期待して温熱療法を行なうようになってきました。また、今後の研究次第では、“がん”の増殖を抑える“がん”の休眠療法の一つとして温熱療法は期待されています。

ハイパーサーミア学会HPより

 

14040115_1718426688411683_4490076142253410190_n抗がん剤が効果を高めつつも、正常細胞からの排出がスムーズなのは、温熱療法によってがん細胞の血管が細くなり、正常細胞の血管は太くなるためなんですね。

温熱療法では通常の入浴よりも体の深部まで熱を入れることが出来ますから、こういった効果が確実に得られやすいのでしょう。

 

標準治療だけではなく、乳がんの治療には、手術など治療終了後の免疫の維持も必要です。

リラックスできますし、保険でなく自由診療のクリニックであれば、通う回数もペースも自由で、丁寧に接してくれますので、無理なく続けられると思います。

 

乳がんの標準治療に+αで行う治療

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