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ケトジェニックダイエット!?

「ケトジェニックダイエット」あまり馴染みがない名前ですが、どのようなものなのでしょうか…

ケトン体ダイエット=ケトジェニックダイエット!

ケトン体とは

脂肪の分解により肝臓で作られ、血液中に放出されるアセトン、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸のことをまとめてケトン体といいます。

つまりケトン体は脂質由来の物質で、ブドウ糖が枯渇した場合に脳をはじめ体のエネルギー源として使われます。

もともと、医師の間でもケトン体は糖尿病性ケトアシドーシス(糖尿病患者でケトン体が上昇し、意識障害などが起こる状態)との関連より、悪いものだという先入観や誤解がありました。

しかし最近では、ケトン体は原始時代より人間がメインに使用していたエネルギー源であり、また胎児や新生児においてはケトン体が非常に高値であることも分かってきました。

さらに、糖質制限によって生成されるケトン体が、がんの増殖を抑制するといった研究結果が細胞や動物実験にて明らかとなりました

そして最近、ケトン体ダイエットが実際のがん患者さんで効果があるとする臨床試験の結果が国内外から報告されました。

「あきらめない!がんが自然に治る生き方」より引用

   糖質を制限した上で、体内で生成されたケトン体は、がんの増殖を抑制する作用があるとは

   驚きです。動物実験のみでなく、臨床試験で結果が出ているというのは期待できますね。

なぜ、ケトン体ダイエットががんを抑制するのか…

がん細胞は、正常細胞の3~8倍もブドウ糖を取り込んでいることがわかっています。まず、ケトン体ダイエットで糖質制限を続けると、血糖値の上昇が防げます。がん細胞はブドウ糖をエネルギー源にしていることから、糖質制限によって血糖値の上昇を防ぎ、がん細胞を兵糧攻めにすることが期待できます

また血糖をさげるために分泌されるインスリンはがんの成長を促すことが分っていますが、ケトン体ダイエットではインスリンの分泌が低下するため、がんの進行を防ぐことができます

さらに、きびしい糖質制限によって体内に生成されたケトン体が、がんを誘発する酵素であるβーグルクロニダーゼの活性を低下させ、炎症性サイトカイン(炎症を引き起こす化学物質)が増えるのを抑えることで、抗がん作用を発揮することが示されています。

以上のメカニズムによって、ケトン食ダイエットはがんに対する抑制効果を発揮していると考えられます。

「あきらめない!がんが自然に治る生き方」より引用

 

ケトン体ダイエットの注意点

このダイエット法が危険あるいは適応にならない患者さんもいますので注意が必要です。以下の人は、糖質制限およびケトン体ダイエットの適応になりません。

■糖尿病の治療として、経口血糖降下剤の内服やインスリン注射を受けている患者

■膵炎(診断基準を満たす)がある場合

■進行した肝硬変がある場合(肝機能の障害がある患者さん)

■腎機能低下がある場合

■長鎖脂肪酸代謝異常症の患者

「あきらめない!がんが自然に治る生き方」より引用

       ケトン体ダイエットは良い方法のようですが、全員があてはまるものではないようです。

  今の病状、体調を考慮した上で行う必要があります。

 

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