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がん患って見えたモノ

病気と向き合う

日本人の死因の3人に1人はがん。

晩婚化や高齢化も進む社会では、独身や独居のがん患者は少なくない。

治療に伴って体調や気持ちが変化する中、時に周囲の助けを受けながら、病気と向き合うことになる。(持丸直子)

がん患って見えたモノ

 

「ひとりでいいと思ってたけど、最近、結婚願望が出てきた」

がん患者支援に取り組大阪府泉佐野市の一般社団法人「らふ」。

月に1度、近隣市から訪れるというしのぶさん(38)が、代表理事の蓮尾久美さん(54)にそう報告した。

「ええやん。恋愛しぃ、恋愛」と蓮尾さんに励まされ、うれしそうにうなずいた。

 

しのぶさんが乳がんになったのは、医療関係の仕事をしていた30歳の時だ。

入浴中に右胸のしこりに気づき、病院で乳がんと診断された。

診断結果は、同居する母が一緒に聞いてくれた。

「『ショックを受けているやろうな。申し訳ない』という思いが強かった」と振り返る。

 「もしこのまま死んだら」と考え、一番の後悔は結婚していないことだと思った。

「全く恋愛に興味がなかったのに、そんな感情がわき出た自分が不思議だった」

 

 

若年性乳がん独身者の茶話会

抗がん剤、乳房の温存手術などの治療を終え、らふと出会ったのは2年前。

別の患者会で知り合った同い年の女性が「独身の若年性乳がん患者が集まる茶話会があるよ」と教えてくれた。

 

らふは、乳がんを経験した蓮尾さんが、がん患者同士の情報交換の場として自宅マンションを開放。

「近い環境の人同士の方が話しやすい」との配慮から、「再発」「男性」など対象を限定した茶話会も開いており、その一つに若年性乳がん独身者の会がある。

 

「抗がん剤やホルモン治療を受けても、妊娠できるかな」

「乳がんの経験を、どう交際相手に明かせばいいんだろう」。

少人数でテーブルを囲み、お茶を飲みながら悩みを語り合う。

乳がんは40代以上の発症が大半で、患者会でもなかなか同年代と出会えなかったという人は多く、しのぶさんも「周りの友人には話しにくかった内容も自然体で話せた」という。

 

蓮尾さんが毎回同席し、必要な時は助言する。

「病気のせいでうまくいかない、なんて言ってたら、『それ言い訳ちゃうの』ってちゃんと言います。結局、人間的にどうなんやということやから」

 

そんなゲキがあり、しのぶさんも前を向き始めた。

アルバイトをしながら、婚活も昨年から始めた。

治療費も親に頼ってきたが、いつまでも甘えられない。

「蓮尾さんとの話も病気より人生相談が中心。自分らしい生き方を模索中です」

 

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