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小林麻央さん 乳がん闘病ブログ80日 「癌の陰に隠れないで」に共感

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「なりたい自分になる--」。

そう宣言し、9月1日から乳がん闘病記を発信し続けるフリーアナウンサーの小林麻央さん(34)のブログの読者が100万人を超えた。

後悔や不安を率直に語り、主体的に病と向き合おうとする姿が共感を呼び、更新のたびにニュースになるほどだ。

医師と患者の関係を見直す動きも広がっている。

麻央さんのメッセージは人々をどう動かしたのか。【田村彰子】

小林麻央さん 乳がん闘病ブログ80日 「癌の陰に隠れないで」に共感

 

読者100万人超! 後悔も不安も発信 授乳中のママも乳腺外来へ 

<あのとき、もうひとつ病院に行けばよかったあのとき、信じなければよかったあのとき、、、あのとき、、、>(9月4日)

 

<私は、娘の授乳時から2年以上の間、週に一度、乳腺の状態を良くするための 母乳マッサージに通いケアをしていたため、乳房に関しては大丈夫と、どこか安心していたところがありました>(9月7日)

 

ブログによると、麻央さんが初めて乳房のしこりを指摘されたのは、夫で歌舞伎役者の市川海老蔵さんと一緒に人間ドックを受けた2014年2月。

第2子の長男の授乳中だった。

乳腺専門の知人からはおそらく大丈夫だと言われ、再検査の結果も「大丈夫だけれど、授乳中だから半年後に検査する」という内容。

しかし同年10月、大丈夫といわれていた場所にパチンコ玉サイズのしこりがあることに気づき、慌てて受診すると脇のリンパ節にも転移があるがんと分かった。

現在は、骨や肺にも転移がある「ステージ4」だと、告白している。

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ブログで経過が明らかになるにつれ、乳幼児を持つ母親の不安は広がった。

 「このしこりは母乳がたまっているだけですよね」「左乳と右乳で赤ちゃんの飲み方が違うのですが、がんが隠れていませんか」--。

東京都内で授乳中の女性の乳房をケアしている助産師は「これまでにはないぐらい、出産直後のママたちから乳房について質問を受けます」と9月以降の相談内容の変化を話す。

「乳がんを気にする年齢もぐっと若くなった気がします。助産師仲間でも『不安を訴える人に対して、どこの乳腺外来を紹介しているか』と話題です」

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ブログの影響は、医療機関にも及んだ。

「麻央さんのブログが開始されてから『良性の腫瘍と言われたけれど本当か』と受診してくる人が非常に増えた」と、セカンドオピニオンを求める来訪者の急増を指摘するのは、江戸川病院(東京)乳腺センター長の田澤篤さんだ。

「江戸川病院(東京)乳腺センター長の田澤篤」の画像検索結果

社会福祉法人・仁生社 江戸川病院

「特に誤診や発覚の遅れを心配する人が多くなりましたね」と話す。

医師の説明が不十分だったり、検診結果に書かれている意味が分からず不安になったりした人が相談や受診に訪れ、予約外の診察で夜中まで対応に追われたこともある。

 

 田澤さんはブログ「乳がんプラザ」でも解説し、ネット上の掲示板で相談を受ける。

乳がんプラザ

こちらも麻央さんの乳がん判明以降、掲示板のアクセスが増えすぎて一時パンクした。

 

 訪問でもネット相談でも共通して増えているのは、2、3軒病院を回ってがんの疑いはないと言われても不安をぬぐえず、再確認を求め続ける人たちだ。

田澤さんは「自分としてはきちんと説明し、少しでも疑わしければ直接その細胞を取って白か黒か確定してしまった方がいいと考えている」としながらも、早期診断で結論を出すことに過度にこだわる傾向も懸念する。

5ミリ程度のしこりががんと診断されず、半年後の受診でそれががんだったと分かるケースがあったとしても、「普通は治療法に大きな影響はありません」と言うのだ。

 田澤さんは、最終的には医師と患者が信頼関係をどう築けるかにかかっていると考える。

「今回の麻央さんの件がどのような経緯をたどったのか分かりませんが、実際の現場では明らかながんの見落としはほとんどない。乳腺外科医はがんに非常に神経を使っていますし、そこは医師を信じてほしいと思います」

 

さらなる助言を求め、患者同士の情報交換も、今まで以上に勢いを増している。

 

 「麻央さんが病気をして気づくことや率直な思いに共感するがん経験者は多いと思います」。

ブログやツイッターで自身が経験した子宮がんについて発信する女優の原千晶さん(42)はそう話す。

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 30歳で子宮頸(けい)がんになった原さんだが、病と向き合う覚悟ができたのは子宮体がんになった35歳の時だ。

「がんを自分のこととしてきちんと受け止めないとダメだと思えました」と振り返る。

 

 原さんががんを公表後ブログに書くと、自分と同じ境遇の人、自分より大変な状況で闘っている人からコメントが寄せられるようになった。

原千晶 オフィシャルブログ SERIBUKRISTAL

 

現在では、女性特有のがんを患った人が集まって話をする「よつばの会」も運営している。

「一人一人の体験を聞くと治療法や闘病生活もそれぞれで、確実に知識が増えていきます。そして何よりも自分と同じような人がたくさんいて、このつらい経験が誰かの役に立つかもしれないと思えることは本当に大きいです」。

原さんは、ブログなどで公表することの価値を説明する。

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 複数の医療機関の診断、インターネット情報、患者交流会……。

1人の医師任せにせず、主体的に判断するといっても、下手をすれば、あふれる情報の波でおぼれかねない。

どうやって選別するのか。

 

 「有益な情報とそうではない情報の分かれ目は、情報発信者の顔が見えているか、根拠がきちんと示されているかだと思います」。

40歳で脳腫瘍、42歳で白血病を発症したIT企業会長の高山知朗さん(45)はそう言い切る。

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 高山さんはネットで自身の病気を調べ上げて治療に生かし、病状をブログで公開してきた。

オーシャンブリッジ高山のブログ

 

今年9月には「治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克(か)つ」(幻冬舎)を出版。

「IT企業会長の高山知朗」の画像検索結果

「がん闘病から学んだ患者学」と称して、主体的な患者になるためのノウハウを紹介している。

 治療にあたっては人生における価値基準の優先順位を明確にすることが大切だと説く。

 

高山さんは40歳で「今1歳の娘と20歳になった時に酒を飲むまで生きる」ことを最大の目標にした。

脳腫瘍では後遺症が残っても長く生きられるように手術でできるだけ腫瘍を取ることを希望し、白血病では治療での死亡リスクもあるさい帯血移植は選ばなかった。

医師たちは高山さんの姿勢を評価し、忙しい時間を割いて議論を深めたという。

 

 高山さんは「医師と患者との絶対的な情報格差はある。それでも患者が目標を持って自分で情報を収集し、意思を持つことで、医師とより良い信頼関係が築けるのでは」と主体的な患者になることで開ける可能性を指摘する。

「IT企業会長の高山知朗 医者」の画像検索結果

 

 麻央さんもブログの初日、積極的にメッセージを発信するようになったきっかけについて、こう記している。

 <先生に言われたのです。「癌(がん)の陰に隠れないで」(中略)ブログという手段で 陰に隠れているそんな自分とお別れしようと決めました>

 麻央さんの勇気を生かして、病との向き合い方を考え直すきっかけにしたい。

小林麻央オフィシャルブログ KOKORO. 「なりたい自分になる」

小林麻央さん 乳がん闘病ブログ80日 「癌の陰に隠れないで」に共感

 

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