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☆最終話☆ マンガでわかる 乳がんと家族 第5話~化学療法と暮らし2~ 

【前回までのあらすじ】

☆前回 第4話~化学療法と暮らし~ 読む☆

鈴木家(仮名)のお母さんは、検診で乳がんの疑いがあることがわかり、

夫・息子と共に病院へ行きました。

がんの告知を聞いてショックを受けましたが、

家族と一緒に前向きに頑張ることを決意されます。

今は、乳房全摘手術を受けて一段落されています。

これから抗がん剤治療を開始します。

 

 ついに抗がん剤投与当日になりました。

お母さんは抗がん剤の副作用である゛吐き気゛゛脱毛゛が起こらないか

かなり心配しています。

 

昔は抗がん剤投与は基本入院して行われていましたが

最近は外来で行うことが多いです。

その点について詳しい、日本医科大学武蔵小杉病院 腫瘍内科部長の勝俣範之Dr.の視点を

見てみましょう!

 

抗がん剤は外来通院が原則という時代に

『抗がん剤は、副作用がひどい。抗がん剤は入院でやるのが原則』

 一般的な、抗がん剤のイメージは

こんなふうにとらえられているかもしれませんが、

『抗がん剤治療は入院が原則』であったのは、今から20年くらい昔の話です。

 

 現在では、

 『抗がん剤治療は外来通院が原則』

に変わって来ています。

 

 抗がん剤が通院でできるようになってきた原因としては、

がんを狙い撃ちする分子標的治療が進歩してきたように、

抗がん剤自体が副作用の少ないものに変わってきているということもあります。

 

実は、もっと大きなことは、

抗がん剤の副作用をより軽くできるような治療法が発達してきたことです。

 

抗がん剤の副作用を減らす治療を「支持療法」と呼びます。

 

抗がん剤の進歩とともに、この支持療法も進歩してきました。

 

 

 抗がん剤の吐き気止め(制吐剤)

 支持療法のなかで最も進歩したのは、

制吐剤と呼ばれる吐き気止めの薬です。

 

吐き気は、抗がん剤の副作用のなかで患者さんにとって、

最もつらい副作用の一つです。

 

今から20年前には、この吐き気を抑える良い薬がなかったために、

抗がん剤をやると患者さんは、吐き気に苦しまされました。

 

 

 シスプラチンという抗がん剤の副作用

シスプラチンは白金から作られた抗がん剤で、

1980年代に開発され、色々ながんに使われるようになりました。

 

シスプラチンは、これまでの抗がん剤よりも効果は高く、

大変期待の新薬だったのですが、シスプラチンの最大の弱点は

吐き気が強いことでした。

 

その当時は抗がん剤投与による腎障害の予防のために、

大量の点滴とともに、シスプラチンを投与することが多かったようです。

 

もちろん、この当時の抗がん剤は入院で実施されていました。

 

すると、抗がん剤投与当日の夜から、患者様はゲーゲーと吐き出し、

約1週間、嘔吐おうとに苦しまれる方が多かったそうです。

 

その後も、吐き気と食欲不振が良くなることはなく、

結局2週間後の次のシスプラチン投与の日まで、入院せざるを得ない状況になってしまうことが多かったそうです。

 

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