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オメガ3(不飽和脂肪酸)で乳がんを撃退!?

乳がんの原因のひとつは、食事にあると言われています。

それは当然です。私たちの身体は、自分たちが食べたもので出来ているからです。

 

体には恒常性があり、もとの形を保とうとするため、材料が何であれ、毎日体を作ります。

今日栄養が足りなかったとして、急に指が一本欠ける、とか体が小さくなることはありません。

目に見える変化が無いから、口に入れる物に対して無頓着になるのかもしれません。

どれだけ偏った食事をしていようが、砂糖、酸化油、といった細胞を老化させる材料を多く取っていようが、死なないから大丈夫、と食事を変えない方も多いですね。

そういう意味で大丈夫なのは、みんな分かっているのです。

 

しかし、未来の自分が若く健康でいるための食事や栄養、運動などを毎日の習慣に取り入れてを過ごせた人と、そうでなかった人の「何十年後か先」には大きな差が生まれます。

 

食べる物がいかに大切か

以下の写真は、タイの一卵性双生児です。

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わけあって50年後に再開するのですが、双子と聞いていなければ、分からないかもしれません・・・。

一人は栄養学にもとづいて、身体の材料をきちんと取り続けた人。

もう一人は、栄養学を学ばずに食事を続けた人です。

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理想の身体が、きれいなお湯をはった桧(ひのき)の浴槽だったとして、運ばれてくる材料が枯れ枝やぼろぼろの竹、雑草だった・・・。

そんな状況でもなんとか浴槽の形を作ろうとするような、けなげな存在があなたの体です。

 

それなりの形にはなるかもしれませんが、きちんとした材料で無ければ、お湯を注いだとしてもとしてもダダ漏れで、材質も全く違ってきますよね。

 

すぐには変わりないように見えても、その差が数年後大きく開いてしまうのは、身体が求める材料は入れずに、身体に負担をかけ老化させるような材料をとり続けるからです。

がんになりたかったら、そのような食事を選び続けるかもしれません。

 

しかし、がんを防いだり、進行を止める、腫瘍を消す、ということを目指すのであれば、食事は見直す必要があります。

 

今回は、細胞ひとつひとつの質に関係する、油のお話です。

油の質を上げることで細胞の質が上がるならば、がんを寄せ付けない体に近づけることが出来るはずです。

 

油は敵ではなく、味方につけるべき栄養素です。

この記事が油への関心を高めるきっかけになれば幸いです。

飽和脂肪酸=がんリスク

飽和脂肪酸とは?

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ヒトより体温が高い豚や牛、鶏といった「お肉」類、乳製品などに含まれています。

この油は人の体温ではこの油は溶かすことが出来ず固まってしまうので、血管にこびりついたり血をどろどろにしたり、肥満になりやすくなったりするんです。

また、その構造が直線であるために飽和脂肪酸同士はくっつきやすいという特徴もあります。

対して、血をサラサラにすると言う魚の油は構造がカーブを描いているので、その結合を解くことができます。

 

飽和脂肪酸は身体にとって必要な脂肪酸ですが、不飽和脂肪酸と違って体内で合成することが可能です。

現代人はその摂取量が非常に多くなりすぎているため、さまざまな生活習慣病につながっています。

飽和脂肪酸の危険性

飽和脂肪酸は融点が高く体内で固まりやすいため、含有率の高い食品を多量に摂取して血中に増えすぎると、血液の粘稠(ねんちゅう)度が高まり血流が滞りがちになる。さらに、血中LDLコレステロール値を上昇させて中性脂肪を増加させるため、肥満や動脈硬化などの生活習慣病に陥りやすく、また、心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞などに陥る危険性も高まる。反対に、摂取量が減少すると血管がもろくなり脳出血などに陥る危険性が増加する。しかし、飽和脂肪酸はヒトの体内で合成が可能であり、食物からの摂取が必須(ひっす)のものではない。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

 

飽和脂肪酸が含まれる食品

飽和脂肪酸が含まれる食品の一部は以下の通りです。

バター、ラード、ショートニング、ココナッツオイル(やし油)、パーム油、パーム核油、脂身の多い肉(ばら肉、鶏皮、牛テール、牛タンなど)、ベーコン、ソーセージ、チーズ、ココナッツミルクなど

https://www.eatsmart.jp/do/contents/eiyoinfo/eiyo_sibousanh

 

毎朝パンを食べるような人は、そのおかずにベーコンやチーズなどを食べていることが多いので、パン自体も食べ過ぎは良くないのですが、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸の取り過ぎを併発しているのでより危険ということが言えます。

 和食中心にすれば、摂取量を控えることは出来そうです。

乳がんリスクは飽和脂肪酸の摂取によって増加する

飽和脂肪酸を多く摂取していると、乳がんリスクが高まると言う結果が出ています。

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ミラノにある国立がん研究所のサビナ シエリ氏らは、欧州10ヵ国の20~70歳の女性約37万を、平均11.5年間追跡して調査した。飽和脂肪酸をもっとも多く摂取していた女性(1日に47.5g)では、もっとも少なかった女性(15.4g)に比べ、乳がんの発症率が28%高かった。http://tokuteikenshinhokensidou.jp/news/2014/003549.php

 

 

パン食をしていると乳ガン以外の病気にもなる可能性が高くなります。食パンにはマーガリンかバターをつけて食べる人が多いと思います。マーガリンやバターにはトランス脂肪酸がたくさん含まれています。トランス脂肪酸はコレステロールの生成を促し、動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞などの原因にもなります。最近増えている認知症もトランス脂肪酸が原因とされる論文も発表されています。その他にも、不妊症、アレルギー、ガンなどの原因ともいわれています。牛乳や牛肉にもトランス脂肪酸が含まれています。このように欧米食を摂ることによって様々な病気になります。特に女性はこのような欧米食を好みますので今まで日本人にはほとんどなかった乳ガンなどが増えているのだと思います。乳ガン死を防ぐには検診よりも食事を見直すことが先決です。
 
検診よりも食事を見直す、とある通り、「油」ひとつをとっても意識して摂取することが大切だと分かります。
 
がんには「食源病」という面もあると自分で納得できたなら、なってからの治療も必要ですが未然に防いだりがんの増殖をとめる食事についても、おのずと学んで取り入れることが出来ます。
 
油が体にとってどれだけ重要か、またそれぞれの質についても、知っているのといないのとではまったく取り入れ方が違ってきますので、そこについても触れて行きましょう。
 
 

どんな脂肪を摂ったかによって体の機能が変わる

私たちは食物から摂取した栄養素(糖質・脂肪・蛋白質・ビタミン・ミネラルなど)から、細胞や組織を作る材料や体を動かすエネルギーを産生しています。食事中の糖質は単糖(ブドウ糖や果糖など)に分解されて吸収され、細胞内で分解されてエネルギー源になるか、グリコーゲンに合成されて貯蔵されます。蛋白質は20種類のアミノ酸に一旦分解されて吸収され細胞内で新たに蛋白質に合成されます。したがって、糖質と蛋白質に関しては、食品の種類による生体機能に対する影響に差はありません。一方、脂肪はその種類によって生体機能に対する影響が異なります。

脂肪は代謝されてエネルギー源となり、また分解されて生成した脂肪酸は細胞膜などに取り込まれて細胞を構成します。細胞の構成成分として使われる場合、その脂肪酸自体は変化せず、それぞれの構造や性質を保ったまま使われます。
つまり、細胞膜をつくるとき脂肪酸の違いを区別せず、手当たり次第にあるものを使用するのです。その結果、食事中の脂肪酸の種類によって細胞の性質も変わってきます。さらに、その細胞膜の脂肪酸から作られるプロスタグランジンやロイコトリエンなどの化学伝達物質の種類も違ってきて、炎症やアレルギー反応や発がんに影響することが明らかになっています。

例えば、リノール酸のようなω6系不飽和脂肪酸を多く摂取すると、血栓ができやすくなり、アレルギー反応を増悪させ、がんの発生頻度を高めます。ω6系不飽和脂肪酸を多く取り込んだがん細胞は増殖が早く転移をしやすくなります。
一方、魚油に多く含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)のようなω3系不飽和脂肪酸を多く摂取すると、炎症やアレルギーを抑え、血栓の形成や動脈硬化やがん細胞の発育を抑える作用があります。
DHAやEPAを多く摂取するとがん細胞が抗がん剤で死にやすくなることも報告されています。その理由は、食事から摂取されたω3系不飽和脂肪酸ががん細胞の膜の脂質組成を変えることによって細胞シグナル系に影響して増殖を抑えるからです。

http://ketogenic-diet.org/practice/practices-3.html

「健康」「若さ」「美しさ」などを保つためには、細胞を早く生まれ変わらせることが理想的です。

細胞膜は固くなると生まれ変わりが鈍くなっていきます。

 

オメガ3の代表、やっぱり魚の油って大切!

細胞膜の比率は、オメガ6:オメガ3が4:1の割合で含まれています。

オメガ3はアマニ油やココナッツオイルなどからも摂取できますが、精製された油はその速度はゆっくりでも酸化していきます。

そして、過剰摂取は各種がんのリスクを高めることも分かっています。

また、オメガ3はDHAとEPAに変換してこそ有効にその力を発揮してくれますが、植物油は変換効率が低く摂取量を多くしないと意味がありません。

 

青魚の油はがんのリスクなくスムーズにDHA、EPAに変換されます。

脳の細胞膜も柔らかくなり、シナプスとニューロンのつながりがスムーズになるので物覚えも良くなります。

 

なんで青魚なのか、と言いますと、青魚は、暖かい海域ではなく寒い海域で泳いでいます。

ですから、低い温度でも固まらないさらさらの質の良いオメガ3が豊富なんです。

 

オメガ3の詳しい情報↓

http://fujimaru1.blog.fc2.com/blog-entry-9.html

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また、視力にも良い影響を与えるとか!↓

EPAとDHA
EPAはイワシやサバ、サンマなど大衆魚に多く、中性脂肪やVLDLを低下させ、血栓を防ぐ作用を持つプラスタグランディンやトロンボキサンなど生理活性物質の材料となります。DHAも魚油の成分で体内では脳や神経、網膜系に多く視力と深く関係します。不足すると白黒の判断能力が落ち、暗い場所に順応するのに時間がかかるといわれます。

http://www.jmi.or.jp/qanda/bunrui3/q_055.html

オメガ3やオメガ6の不飽和脂肪酸をしっかり採ると、がんがおとなしくなる!?

オメガ3を多く取り込んだがん細胞は、なんとその増殖が抑えられ、抗癌剤も効きやすくなるということも分かっているそうです。

細胞膜は蛋白質や脂肪酸や糖質から作られます。細胞膜の脂肪酸は食物から摂取された脂肪酸がそのまま取り込まれるため、食事中の脂肪酸の違いによって細胞の性質を変えることができます。その理由は、細胞膜の脂肪酸から作られるプロスタグランジンやロイコトリエンなどの化学伝達物質の種類が違ってくるからです。

リノール酸やγ-リノレン酸やアラキドン酸のようなω6系不飽和脂肪酸を多く取り込んだがん細胞は増殖が早く転移しやすくなります。一方、魚油に多く含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)やα-リノレン酸のようなω3不飽和脂肪酸を多く取り込んだがん細胞は増殖が抑えられ、抗がん剤で死にやすくなります。ω6系不飽和脂肪酸は、がん細胞の増殖や血管新生を促進するプロスタグランジンE2の原料になり、ω3系不飽和脂肪酸はプロスタグランジンE2の産生を抑えることが関連しています。

プロスタグランジンE2(PGE2)は細胞の増殖や運動を活発にしたり、細胞死が起こりにくくする生理作用があるため、がん細胞の増殖や転移を促進します。PGE2はω6 系不飽和脂肪酸はリノール酸から合成され、DHAなどのω3 系不飽和脂肪酸はPGE2が体内で増えるのを抑える働きがあります。このように、脂肪酸の代謝産物は細胞内のシグナル伝達系に作用してがん遺伝子やがん抑制遺伝子の働きに影響を及ぼします。

DHAががんの予防や治療の効果を高めることは多くの臨床的研究や実験的研究で明らかになっています。毎日魚を食べている人は、そうでない人に比べ大腸がんや乳がんや前立腺がんなど欧米型のがんになりにくいという研究結果もあります。特に前立腺がんを予防する効果は大規模な疫学研究で証明されています。

ニュージーランドのオークランド大学のNorrish博士らは、317症例の前立腺がんの患者と480人の対照とを比較し、EPAやDHAの豊富な魚油を多く摂取すると前立腺がんのリスクを半分程度まで減らせることを報告しています。米国における47,882名の男性の食事の解析では、1週間に3回以上魚を食べるグループは、月に2回以下のグループと比較して、前立腺がんの発生頻度は7%の低下、進行した前立腺がんは17%の低下、転移のリスクは44%の低下を認めています。

スウェーデン人の6272名の男性を30年以上にわたって追跡調査した研究では、魚をほとんど食べないグループの前立腺がんの発生頻度は、魚を良く食べるグループの2〜3倍でした。魚を多く食べるエスキモーのイヌイット人27人の死者の解剖では、潜在的な前立腺がんは認められませんでした。前立腺の潜在がんは、アジアを含めて多くの国の男性では25〜35%に発見されるという事実を考えると、前立腺の潜在がんが27例中1例も認められなかったことは特異なことであり、魚油の効果が示唆されています。多くの基礎研究で、ω3系不飽和脂肪酸は前立腺がん細胞の増殖を抑制することが報告されており、マウスに移植した前立腺がんの実験モデルでも、魚油による前立腺がんの増殖抑制作用が示されています。

DHAががん細胞の増殖速度を遅くしたり転移を抑制し、腫瘍血管新生を阻害し、がん細胞に細胞死(アポトーシス)を引き起こすことなどが多くのがん細胞で示されています。例えば、米国健康財団のローズ博士らは、ヒト乳がん細胞をヌードマウスに移植した動物実験で、DHAは腫瘍血管の新生を阻害して増殖を抑制し、がん細胞の肺への転移を防ぐことを報告しています。プロスタグランジンE2は血管新生を促進するので、プロスタグランジンE2産生を阻害するDHAには腫瘍血管の新生を阻害するようです。その他にも、抗がん剤の効果を増強し副作用を軽減する効果も報告されています。

その他にも、抗がん剤の効果を増強し副作用を軽減する効果や、がん性悪液質を改善する効果なども報告されています。がん性悪液質とは、がん細胞や炎症細胞から産生される炎症性サイトカイン(TNF-αやIL-6など)によって体重減少や食欲不振などの症状が出る状態です。DHAやEPAには、TNF-αやIL-6などの炎症性サイトカインの産生を抑える抗炎症作用があります。

免疫状態を改善し、感染症の予防効果も指摘されています。手術前や手術後にEPAやDHAを1日2〜3グラム補充した食事は、手術後の炎症を軽減し、体重減少や栄養状態の悪化を防ぐ効果があるという臨床試験の結果が多数報告されています。手術侵襲によって挫滅した組織で炎症反応がおこり、炎症性サイトカインの産生などが原因となって筋肉や体重の減少が起こりますが、EPAやDHAは炎症性サイトカインの産生を抑えるなどの作用によって筋肉の異化を抑制し、体重減少を予防し術後の経過を良くします。

このようにDHAやEPAやαリノレン酸のようなω3系脂肪酸はがんの発育を抑制し、アラキドン酸のようなω6系脂肪酸はがんの発育を促進するので、摂取するω3系脂肪酸とω6系脂肪酸の比が腫瘍の発育に影響することになります。ω6系不飽和脂肪酸は肉や多くの植物油に多く含まれ、ω3系不飽和脂肪酸は魚や亜麻仁油や紫蘇油(エゴマ油)に多く含まれます。したがって、肉を控え、魚を多く食べることはがん細胞の増殖や転移を遅くする効果が期待できます(図)。

http://ketogenic-diet.org/practice/practices-3.html

図:肉はアラキドン酸などω6不飽和脂肪酸が多く、プロスタグランジンE2の産生を増やして、がん細胞の増殖・転移や血管新生を促進し、がん細胞のアポトーシス(細胞死)を抑制して再発促進に働く。魚に含まれるDHAやEPAなどのω3不飽和脂肪酸は逆の作用でがんの再発を抑制する。植物性油(コーン油、大豆油、ベニバナ油など)に含まれるリノール酸はω6不飽和脂肪酸で、亜麻仁油(フラックシードオイル)と紫蘇油(エゴマ油)に含まれるαリノレン酸はω3不飽和脂肪酸になる。http://ketogenic-diet.org/practice/practices-3.html

 

まとめ

人間の身体もそうですが、脳の60%は「油」で出来ています。

いい加減に、なんとなーく摂取するのってとっても怖いことだと、油について知れば知るほど身に染みてきます。

 

オメガ3、オメガ6など、酸化していない良質な油を採るためには、歴史や売上を世界レベルで見て信頼できるサプリメントの力も借りて、無理なくかしこく摂取するのもおすすめです。

 

是非、全身に使われている「油」に興味をもって、毎日の身体をつくり、乳がんの増殖も抑え健康を目指して頂きたいと思います。

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