乳がん治療の専門サイト「乳癌どっとコム」

乳がんと鍼灸。

「鍼灸」

皆さんは鍼灸の施術を受けられたことはありますか?

乳がんの治療と併用して鍼灸の施術を受けられる方もおられるようです。

鍼灸とは

東洋医学は、身体をひとつの小宇宙としてとらえ、そのバランスが崩れたときに「病」が発症すると考える医学です。鍼灸はその東洋医学の治療法の一つで、身体の変化を手で触れながら観察して状態を把握し、鍼や灸を施すことで身体のバランスを整えて機能回復をはかる治療法です。

 近年、高齢化、生活習慣病の増加などにより、「未病治(病気になる前の細かな身体情報を基に病気の予防や治療を行うこと)」の考え方が広まる中、世界各国の医療関係者やWHO(世界保健機関)などが鍼灸に注目し、メカニズムの研究も進められ、科学的根拠のある治療法として注目されています。

 鍼灸の起源は石器時代の中国に遡り、日本に伝わったのは奈良時代。中国の僧侶が仏典とともに鍼灸の医学書を携えてやってきたとされています。平安から室町時代にかけて、鍼灸や漢方といった中国医学が日本社会に定着し、江戸時代に入ると、鎖国の影響もあり、鍼灸は日本の伝統医学として独自の進化を遂げていきます。その後、医学界に大きな影響をもたらした『解体新書』が登場し、明治になると政府の西洋化政策によって、西洋医学が台頭しますが、鍼灸はその効果から、民間医療として強い支持を得てきました。

http://www.osmk.osaka.jp/f_shinkyu_q&a.html

 

鍼(はり)

鍼治療では、通常、直径0.12~0.18mm程度の極めて細いステンレス製の鍼を使います。管鍼法といって円形の金属あるいは合成樹脂製の筒を用いる方法か、筒を使わない方法がありますが、どちらも殆ど痛みはありません。子供向けの小児鍼は、鍼を皮膚に接触させたり押圧させたりして治療します。

灸(きゅう)

灸に使うもぐさは、ヨモギの葉を乾燥させて葉の裏側の部分だけを集めたものです。灸の方法には、もぐさを直接皮膚の上に乗せて着火させる直接灸と、皮膚との間をあけて行う間接灸などがあります。間接灸は、皮膚との間に味噌や薄く切ったしょうが、にんにくなど、熱の緩衝材になるものを入れたりして熱さを和らげますので、比較的気持がよいものです。この他にも、灸頭鍼といって、鍼の先端にそら豆ほどの大きさのもぐさを取り付けて点火する方法もあります。灸は鍼灸師の指示に従えば、自宅でも行うことができます。

http://shinkyu-net.jp/acu

 

病院で行う治療の殆どは主に西洋医学に基づいていて、鍼灸は東洋医学の分野になるのですね。

鍼(はり)と灸(きゅう)を合わせて鍼灸(しんきゅう)☆

 

がん治療に対して鍼灸治療の効果が期待できるもの

  • 抗がん剤による吐き気を抑えたり、痛みや疲労感・倦怠感などが軽減されます。
  • 抗がん剤の副作用による手や足のしびれや痛み(末梢神経障害)などを軽減
  • されます。

抗がん剤の副作用による手や足のしびれや痛みは、一般的に抗がん剤の服用をやめたから約1年くらいで軽減してくると言われています。鍼灸治療をすることで手や足のしびれや痛みの軽減を早められる可能性が考えられています。

現在、がん患者に対して鍼灸治療が行われている施設は、自治医科大学附属病院緩和ケア科、国立がんセンター中央病院、東京大学附属病院、埼玉医科大学病院東洋療科などで行われています。

鍼灸治療は、副作用もなく抗がん剤による手や足のしびれや痛みの軽減、また、抗がん剤による吐き気を軽減させられる治療法です。手や足のしびれや痛み(末梢神経障害)、化学療法の副作用の吐き気で悩んでいる方は是非ご相談してみて下さい。

癌の鍼灸治療より引用

 

乳がん治療と併用

  がん補完医療 広がる ~はり・きゅうで副作用緩和~ 新聞記事1         日本のがん患者の2人に1人は、伝統的なはり・きゅう治療や健康食品などを取り入れる補完代替医療(CAM=Complementary and Alternative Medicine)を利用していると言われる。だが、健康食品について科学的な根拠はまだなく、効果や安全性を検証しようという動きがある。相談にのる外来窓口を開設する病院も出てきた。 国立がんセンター中央病院では20年前から入院・外来患者を対象に、はり・きゅう治療をしている。 同病院の一室。もぐさの香りが漂うなか、鍼灸師の鈴木春子さんが、女性患者の腕や腹に、すっすっと、はりをなでるようにうつ。治療を受けているのは、乳がん治療のため、同病院に通院している女性だ。 「以前は薬の副作用で、肩から指先までしびれや痛みがあった。でも、はり治療を受けて、痛みは半分以下になりました」 がん専門病院で、このような治療を取り入れているところはほとんどない。同病院でも開始当初は、医師らの理解を得るのが難しかった。99年に緩和医療支援チームができてからは、同チーム内に位置づけられ、主治医との連携もスムーズになったという。 鈴木さんは「医師も効果を認めてくれるようになったのか、相談を受けることが多くなりました」。副作用による吐き気や、寝たきりの人の筋肉の痛みの緩和などにも対応できるという。 同チーム管理者の下山直人手術部長は「痛みに対しては、モルヒネなどと併用すると効果が高い。抗がん剤によるしびれの副作用に対しては、西洋医学は今のところほとんど無力。患者さんの苦痛を和らげるのに、薬と併用するはりの役割は大きい」と話す。 はりの有効性については海外でも様々な検証がされている。 米国のがん専門病院や医師わが加わる「国際統合がん学会」(SIO)は昨年、「がんの統合医療に関するガイドライン」を発表した。統合医療とは、補完代替医療と現代西洋医療を組み合わせること。ガイドラインで、はりは痛みのコントロール、放射線治療による口の渇き、吐き気に対する補完医療として推奨されている。 下山さんらも国内でのデータを集めるため、早ければ5月から、はりの効果について臨床研究を開始する予定だ。

2008年(平成20年)3月30日 朝刊 朝日新聞より
 

    がん治療のつらさ 和らぐ 新聞記事2  太陽が照りつける焼けた砂浜を素足で歩くような、しびれや痛み。東京都江戸川区の小田住昭子さん(65)は、乳がんの抗がん剤治療を終えた後も、副作用に悩まされ続けた。 2008年3月、国立がん研究センター中央病院(東京・築地)で、右乳房の一部を切除。手術の前に、がんを小さくする目的で、タキソール(一般名パクリタキセル)などによる抗がん剤治療を受けた。 タキソールは乳がん治療でよく使われる抗がん剤で、手や足のしびれや痛みの副作用を伴いやすい。いったん症状が出ると、治療をやめた後も続くことが多いのがやっかいだ。 小田住さんは治療を始めて間もなく、指先や足の裏にしびれや痛みが起きた。手術を終えて退院した後も症状は改善するどころか、次第に手足全体に広がった。ロボットのようにぎこちない歩き方になり、ペンを持つのも一苦労だった。 09年2月、がんの痛みを和らげる治療を行う同病院緩和医療科を受診した。同科では、薬では十分に緩和できない症状に針きゅうを併用しており、小田住さんも受けることになった。 抵抗力が落ちているがん患者への感染の危険性を考え、同科では、針を刺さずに、皮膚の上をなでたりこすったりする「接触針」という方法を用いる。担当の針きゅう師鈴木春子さんは、「体調を整え、つらい症状を和らげるのが目的。優しいはりでリラックスしてもらう」と話す。 小田住さんは、「おきゅうのもぐさの香りと、おなか全体がじわっと温かくなっていく感じがとても気持ちいい」と話す。治療を始めてしばらくすると、痛みやしびれの範囲が狭まってきた。今は症状は多少残っているが、「階段も手すりなしで大丈夫。指も動きやすくなり手芸も書道も楽しめる」と笑顔をみせる。 同病院緩和医療科長の的場元弘さんによると、がんの肺転移や胸に水がたまる息苦しさ、リンパ節転移によるむくみ、モルヒネの副作用による便秘、寝たきりでの筋肉痛など、薬による治療が難しい場合、針きゅう治療を取り入れている。 的場さんは、「西洋医学では医療機器の進歩もあって、患者の体に直接触れる行為が失われがち。針きゅう治療の、手で患者の体に触れる、なでるといった行為そのものが、患者にとって癒しになっている一面もあるのでしょう」と話している。 

2010年(平成22年)11月4日 朝刊 讀賣新聞より
 
 

http://www.senrido.jp/gan/kiji.html

 

19年前といえば、代替医療という名前すら存在していないころだ。大病院はどこも西洋医学一辺倒。まして、日本のがん治療の最先端を誇る国立がん研究センターで、鍼灸治療を開始するには、かなりの勇気を必要としたことだろう。パイオニア役を担ったのは、現麻酔科医長の横川陽子さんだった。

千葉大学医学部時代から漢方、鍼灸を学んでいた横川さんは、1985年5月、病院内で1つの予備試験を行った。手術後の患者に鍼灸治療をし、鍼灸の鎮痛効果を調べようとしたのだ。「患者さんの術後の痛みは激しいものですが、それを薬だけで取るには限界があるんです。そこで、薬ができないことを鍼灸で補えないかと思ったんですね」

選んだのは乳がんの患者だった。術後に回復室で鍼治療をした患者12人を鍼群、しなかった患者11人を対照群として、その後の鎮痛薬ペンタゾシンの投与量、投与回数を比較した。結果は明瞭だった。鍼をした患者さんのほうが、鎮痛薬の投与量、回数ともに有意に少なかった。鎮痛薬を欲しがった患者は、鍼群では、痛みが最もつのる術後4時間以内に2人だけだったが、対照群では、術後4時間を過ぎてもほとんどが必要とした。鍼灸治療は、乳がん術後の疼痛に効果があることが分かったのだ。

https://gansupport.jp/article/treatment/palliative/3811.html

 

実際に、乳がんの治療と併用して取り組まれていることがあるんですね。

抗がん剤治療での副作用や手術後の痛みやむくみなどで生活が辛くなっているとき、

一つの方法として鍼灸治療を選ぶことも一つの方法かもしれませんね。

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